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2023.05.01
メールマーケティングの目的は?手順を5ステップでわかりやすく解説
目次
- メールマーケティングとは
- 目的は「メールでマーケティング成果をあげる」こと
- メールマーケティングの種類
- メルマガ
- ターゲティングメール
- リターゲティングメール
- メールマーケティングの3つメリット
- ①低コストでも始めやすい
- ②十分な効果が期待できる
- ③顧客の反応を確認しやすい
- メールマーケティングを行う際の注意点
- ①メールが読まれているとは限らない
- ②すぐに成果があがらないこともある
- メールマーケティングの5ステップ
- ①目標を設定する
- ②配信リストの用意をする
- ③メールを作成、配信する
- ④顧客の反応を分析する
- ⑤課題の改善する
- 成果をあげるために注意したいポイント
- ①配信の回数と時間に注意する
- ②差出人名と件名はシンプルにする
- ③本文は読みやすさを重視する
- まとめ
メールマーケティングと聞いて、どんな手法を思い浮かべるでしょうか?「メールを一斉送信してアプローチをする方法」と、少し間違った解釈をされている方も多い手法です。
そこで本記事では、デジタルマーケティングにおけるメールマーケティングの目的とメリット・デメリット、また実際にメールマーケティングを行う方法まで解説していきます。
「そもそもメールマーケティングってなに?」「メールマーケティングは業績アップになるのか」と疑問に思われている方も、参考にしていただければと思います。
メールマーケティングとは
メールマーケティングとは、おもにメールを用いてマーケティングの成果をあげる方法です。最近では、SNSなどの普及によってあまりメールを使用しないイメージかもしれませんが、実際にメールはさまざまなシーンで使われています。
そのため、戦略的にメールでコンテンツ配信をしていく「メールマーケティング」は、最近でも注目されているマーケティング戦略のひとつです。
目的は「メールでマーケティング成果をあげる」こと
メールマーケティングでは、「メールマーケティングで成果をあげる」ことにフォーカスします。メールを一斉送信することがメールマーケティングではありません。あくまでもメール配信をした結果の分析を、今後のマーケティングに活用していくことが目的です。
メールマーケティングの種類
つづいて、メールマーケティングの種類について4つほどご紹介します。
・メルマガ
・ステップメール
・ターゲティングメール
・リターゲティングメール
それぞれの解説の前に、よくある質問として「メルマガと何が違うのですか?」という声に答えていきましょう。結論として、メルマガはメールマーケティングの種類のひとつです。この点は、混乱しやすい部分なので明確にしておきましょう。
メルマガ
「メールを配信してマーケティングを行う」といわれると、メルマガ(メールマガジン)を想像する方も多いのではないでしょうか。
メルマガを活用するには、まずユーザーに会員登録をしてもらう必要があります。そのあと、メルマガ会員に向けて、自社のキャンペーンや商品案内などのコンテンツを定期、または不定期に配信します。
メルマガのメリットであり、同時にデメリットでもある点が、「内容が同じメールを同じタイミングで配信する」という特徴です。
同じ内容を一斉に送信するので、配信者側はさほど労力を使わずアプローチが可能です。一方で、一斉配信は大衆向けの文言になりやすく、開封率が低くなるという懸念点もあります。とはいえ、一度に多くの顧客へアプローチができることは、非常に大きなメリットといえるでしょう。
ターゲティングメール
ターゲティングメールは、名称のとおりターゲットごとに適したメールを届ける手法です。
ユーザーが欲しいコンテンツは、「年齢・性別・行動の仕方」などによって違います。そこで、登録されたユーザー情報に応じたメールを配信することで、より効果的にマーケティングをすることが可能です。
リターゲティングメール
リターゲティングメールは、先ほど解説したターゲティングメールとほぼ同じやり方です。ただし、ターゲティングメールは一度なんらかの行動をしたユーザーに対して、再度行動を促すために用いられます。
これから行動を起こす人というよりは、「資料請求だけをした人」のように、もうひと押しが必要なユーザーに対しては非常に有効です。
メールマーケティングの3つメリット
さまざまな手法があるメールマーケティングは、最近でもまた注目され始めています。大きな理由として、メールマーケティングに以下のような3つメリットがあるからでしょう。
①低コストでも始めやすい
ひとつめは、「低コスト」で誰でも始めやすいという点です。個人でも運用できるシステムがあり、月額1,000円以下で利用できるものもあります。
②十分な効果が期待できる
メールマーケティングであれば、メールアドレスを登録している会員に対して、ピンポイントかつ瞬時にアプローチすることが可能です。また会員登録をしている顧客は、メール配信を許可していることから、すでに興味関心がある状態です。その結果、無駄な営業や広告を打ち出すことなく、売上アップなど十分な効果が期待できます。
③顧客の反応を確認しやすい
さらにメールマーケティングシステムには、メールの開封率やアンケート機能、クリック測定など、顧客のさまざまな反応をデータとして確認できます。
とくにオンライン上でのマーケティングは、顧客の反応が1番貴重な情報です。アプローチをしながらサービスの改善をすることが可能な点も、大きなメリットといえるでしょう。
メールマーケティングを行う際の注意点
メリットが理解できたところで、メールマーケティングにおける注意点を確認しておきましょう。この注意点をしっかり理解できていないと、メールマーケティングの効果を最大限活用することは難しくなります。
①メールが読まれているとは限らない
ひとつめの注意点は、メールは開封されても読まれているとは限らないことです。
たとえば、自分のメールフォルダにいきなり長文のメールが届いたらどうでしょう。ほとんどの方が、冒頭だけ読んでページを閉じると思います。メールの内容を工夫して作成しておかないと、開封率は高くてもコンバージョンにつながらないこともあります。そのため、顧客が興味関心をもつような文章構成にするなど、読み手側を意識したコンテンツを配信することが大事です。
②すぐに成果があがらないこともある
メール配信をしたからといって、すぐに成果が出るとは限りません。会員登録者に対して継続的にメールを配信したり、分析・改善を繰り返したりする必要があります。
常に顧客の反応をデータから分析して、コンテンツの改善をはかることがメールマーケティングでは必須です。
メールマーケティングの5ステップ
ここからは、具体的なメールマーケティングの方法を5ステップに分けて解説していきます。手順は以下のとおりです。
①目標を設定する
②配信リストの用意をする
③メールを作成、配信する
④顧客の反応を分析する
⑤課題を改善する
メールマーケティングでは、配信システムを利用する前の準備段階が重要です。十分な準備をして、効果的なマーケティングを行いましょう。
①目標を設定する
まずは、メールマーケティングによる目標を設定します。ちなみに設定する目標は以下の2点です。
・KPI
まずは、目標を達成するために必要な、会員登録者数などを設定します。たとえば、「売上〇〇円を達成するには、少なくともの〇〇人にアプローチする必要がある」というイメージです。
・KGP
KGPは、メールマーケティングを活用した際の「最終的な目標」を指します。おもにKPIとセットで設定されます。最終目標はKGPであり、KGPを達成するために必要な中間目標がKPIという位置づけです。
②配信リストの用意をする
次に、メールを配信するアドレスリストを用意します。この配信リストを作るには、まず顧客にメールアドレスを登録してもらい、情報を獲得しましょう。
メールアドレスが十分にそろっていないと、効果的なメールマーケティングは難しくなります。またターゲットメールなどの配信リストは、必要に応じてセグメント分けをしておくことも忘れずに行いましょう。
③メールを作成、配信する
配信リストの用意ができたら、いよいよメールを作成・配信します。
実際に配信する際は、メールマーケティング用の配信ツールやMAツールを活用するのが一般的です。ツールを選ぶときは、顧客の反応がわかる効果測定機能やサポート体制などに注目して選びましょう。
④顧客の反応を分析する
メール配信の次は、顧客の反応を分析します。分析はメール配信ツールに実装されているものを活用しましょう。分析機能では開封率やURLクリック率など、さまざまな観点から分析できます。
⑤課題の改善する
最後に、分析ツールの分析結果から導き出された課題の改善を行っていきます。基本的には「分析をする」→「課題の改善」→「分析をする」の繰り返しです。常に分析をし、改善することで、より洗練されたコンテンツを配信できるようになるでしょう。
成果をあげるために注意したいポイント
ここでは、メールマーケティングを用いて成果をあげるために注意したいポイントをご紹介します。成果をあげるためには、常に顧客目線を意識することが重要です。配信側の主観のみで作られたコンテンツは、顧客の心へ響かないことも多々あります。以下の3点を意識して、効果的なメールマーケティングを行いましょう。
①配信の回数と時間に注意する
配信の回数と時間は、顧客の目に入りやすく、うっとうしいと思われないように工夫して配信しましょう。毎日お知らせメールを配信した場合、かなりのファンではない限りうっとうしいと思われてしまいます。ターゲットとしている顧客に対して、適切な回数と時間帯に配信するように意識することが大切です。
②差出人名と件名はシンプルにする
これは、メールの開封率を上げるための工夫のひとつです。先述のとおり、メールは基本的に読まれません。そのため、あからさまにセールスメールのような件名などにしてしまうと、開封されずに終わってしまいます。必ず差出人名と件名はシンプルにして、顧客がメールを開封しやすくなる工夫をしましょう。
③本文は読みやすさを重視する
最後は本文の読みやすさです。商品案内やキャンペーン情報など、配信したい内容はたくさんあると思います。しかし、情報を盛り込んだだけのメールは読みにくく、理解しづらい傾向にあるでしょう。
そのため、顧客が読みやすく、さらに行動に移しやすいようなコンテンツを作ることが重要です。また、メールコンテンツを作成するうえで、テンプレートをあらかじめ作成しておくこともいいでしょう。テンプレートで構成を固めておけば、重要な情報の位置を固定でき、メールを読む側にとっても非常に読みやすくなります。
まとめ
今回は、メールマーケティングの目的と実際のやり方をステップに分けて解説しました。メール配信でのアプローチは、広告配信などに比べるとコストもかからずコンバージョン率が高くなり、大きな効果を期待できます。
ただし、メールマーケティングを行ううえで「顧客の分析」と「コンテンツの改善」は非常に重要です。ぜひ本記事を参考に、メールマーケティングを効果的に運用してみてください。
早川 勉
デジメーション株式会社 シニア・アソシエイト
WEB広告代理店に入社し、主に西日本エリアのメディア担当として大手から地場企業までを広くサポート。アクセス解析やデータ活用を中心に効果改善を図る。