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2023.06.20
CRMツールおすすめ5選を比較!選ぶ際に明確にしておきたいポイントも解説
目次
- CRMツールとは?
- CRMツール比較の前にやっておきたい手順
- 自社の現状を把握する
- ツールの導入目的を確認する
- CRMツールを比較する際に明確にしておきたい6つのポイント
- ①予算はいくらぐらいあるのか
- ②自社に必要な機能は何か
- ③利用形態はオンプレミス型かクラウド型か
- ④ツール導入後のサポートがあるか
- ⑤スムーズな操作ができるか
- ⑥自社の既存のシステムと連携できるか
- おすすめのCRMツール5選!
- ①Adobe Marketing Cloud(アドビ株式会社)
- ②Salesforce Sales Cloud(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- ③kintone(サイボウズ株式会社)
- ④Microsoft Dynamics 365(マイクロソフト株式会社)
- ⑤Zoho CRM(ゾーホージャパン株式会社)
- まとめ
これからビジネスで成功するためにたびたび耳にするようになったのが、CRM(Customer Relationship Management)という概念です。
MarketoやSales Forceを筆頭に、CRMツールをさまざまな企業がリリースしています。「導入したいけど、どのCRMがいいのかわからない」
「CRMが重要なことは知っているけど、いまいち明確には理解できていない」
とお悩みの方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、CRMの役割から最適なCRMツールを選び出すためのポイントを解説します。
CRMツールとは?
CRMツールとは、CRM(顧客関係管理)をサポートするためのツールです。
CRMを進めていくうえで必要なことは、膨大な顧客情報をもとに、顧客のニーズや満足度を満たせるような事業を展開するべく、何千何万もの顧客情報を管理し、実行・改善をすることを自動化できるため、大変重宝されています。
導入することで得られるメリットは大きく以下の3つです。
・顧客情報を他部署含めた社内全体で共有できる
・さまざま部署と連携が取れるため、効果的なアプローチが可能
・実行から改善までのスピードが格段に上がる
このようにCRMツールを取り入れることで、今までは1つの部署だけで対応していた問題が、社内全体で共有することが可能です。
よって、部署を超えたアイデアやアプローチ方法を考えられるようになり、結果的に従来よりも早く顧客満足度アップにつながるようになります。
CRMツール比較の前にやっておきたい手順
CRMツールは非常に大きなメリットをもつため、需要が高くなっており、製品自体も多数リリースされています。ただし、自社に合う適切なものを選ばなければ、効果は半減してしまうでしょう。以下の2点は、CRMツールの比較をする前に必ずやっておきたいポイントです。ぜひ参考にして、自社に合った最適なものを選びましょう。
自社の現状を把握する
1つめは、自社がどのような状況なのかをしっかりと把握しましょう。CRMツールはあくまでもサポートの役割です。ツールを導入したからといって、今ある問題を解決できるかといわれると、そうではありません。
自社が販路拡大を狙っているのであれば、新規顧客の獲得が最優先になります。一方、すでにある程度の規模がある、もしくはさらに売上単価を上げたいというケースであれば、今以上にリピーターの増加がカギになってくるでしょう。
CRMツールにはさまざまな機能があります。まずは、自社がどのような状況で経営を続けているのかを把握し、どのような問題があるのかを認識しましょう。
ツールの導入目的を確認する
次に明確にしていただきたいのが、「目的」です。単にCRMツールを導入したとしても明確な目的がなければ、効果的に活用できません。導入目的としてよく挙げられるものは、以下の3つです。
・顧客情報管理の効率アップ
・顧客満足度および関係性の最適化
・ロイヤルカスタマーを作り売上アップを狙う
目的が異なると、重視する機能ももちろん異なります。効率化を図りたいのであれば、顧客情報の管理が簡単でわかりやすいツールがいいでしょう。顧客との関係性の向上を目指すのであれば、購買データなどを細かく分析できるツールがおすすめです。
このように、自社がどのような目的、またはゴールを目指しているのかで、選択するべきCRMツールが変わってきます。
CRMツールを比較する際に明確にしておきたい6つのポイント
ここからはより具体的に、CRMツールを比較する際に役立つ判断ポイントをご紹介します。以下のポイントを事前に知っておくだけでも、ツール選びで迷うことが少なくなるので、ぜひ参考にしてみましょう。
①予算はいくらぐらいあるのか
まずは予算です。もちろん機能性が高いものは値段もそれなりにするので、先に予算を組んでおきましょう。予算を考えずに導入してしまうと、以下の懸念点が出てきます。
・目的とマッチしていなかったときに大きな損益につながりやすい
・高額すぎる商品を除外できず、正確な比較ができなくなる
予算というのは、一種のフィルターでもあります。必ず社内で予算を決めてから検討するようにしましょう。
②自社に必要な機能は何か
先ほども述べたように、比較するには、「自社の課題と状況」「ツールの導入目的」を明確にすることが重要です。上記の2つが明確に分析できていれば、自然と必要な機能を絞り込めるでしょう。
おもに必要となる機能は、以下の3つです。
- 顧客管理機能
企業情報やスケジュール、案件情報、クレーム情報などの顧客情報を簡単に共有および確認ができる機能。ほとんどのツールに実装されている機能で、他部署との連携には必須。
- マーケティング機能
受注につながった顧客や、長い期間の取引実績のある顧客情報をもとに、事業拡大や既存顧客の満足度アップを図るための機能。
マーケティング機能を使うと、顧客情報からどのような属性の企業へ営業活動をするべきかが明確になります。その結果、あまり成果が出にくい企業へのアプローチを大幅に減らせます。
- プロモーション機能
顧客情報を分析して、適切なターゲットへメルマガやDMを定期配信することが可能。長い間取引をしている優良顧客には、クーポンや優待の配布などをすることで、既存顧客の満足度を上げられるような施策ができる。
このように、CRMツールには魅力的な機能がたくさんあります。ただし、目的が明確になっていないまま機能性だけを求めてしまうと、導入しても使わない機能が出てくるかもしれません。高額な費用を払って、すべての機能が満足に使えないのはもったいないですよね。本当に必要な機能が何か、しっかりと検討してから比較をしましょう。
③利用形態はオンプレミス型かクラウド型か
ツールには、自社で買い取って運用していくオンプレミス型と、クラウド上で管理するクラウド型があります。
オンプレミス型のメリットは、システム自体を購入して社内で運用していくため、自社用にカスタマイズすることが可能です。しかし、システム自体の買取のため、設置までの労力やメンテナンス費用などがかかるというデメリットもあります。
一方でクラウド型は初期費用が安く、すぐにでも運用できます。クラウド上で定期的にアップデートされるため、メンテナンスの必要もありません。とはいえ、オンプレミス型に比べてカスタマイズ性には少し劣ります。
このようにツールの形態によっても、メリットとデメリットは存在します。必ず自社に合った利用形態を選ぶようにしましょう。
④ツール導入後のサポートがあるか
導入後のサポートにも注目して比較しましょう。利用する際は、わからないことやトラブルなども想像以上に発生するものです。サポート体制がいいツールを選ぶことで、予期せぬことが起きても対処することが可能です。
ただし、運用経験者がいれば特別サポートはいらない場合もあります。事前にスタッフとも話し合っておきましょう。
⑤スムーズな操作ができるか
次は操作性です。情報管理と分析に重宝するためにこの要素は欠かせません。そのため、導入後の使用頻度はとても高くなります。操作性があまりよくなかったり、一部の人にしか操作できなかったりするようなツールは避けたほうが無難です。誰でも簡単にスムーズに操作ができるものを選ぶようにしましょう。
⑥自社の既存のシステムと連携できるか
最後は既存システムとの連携です。どれほど機能がよくても、すでに導入している既存システムとの連携がまったくできないようであれば、導入を見送ったほうがいいかもしれません。既存システムとの連携がまったく取れない場合、もともと自社で運用していたシステムが無駄になってしまいます。
ツールを比較する際は、もともと自社で運用しているシステムと併用ができるかどうかも、検討要素に加えておきましょう。
おすすめのCRMツール5選!
CRMツールを導入するために必要なこと、ツールを比較検討するために大事なポイントを解説しました。
ネットで調べると非常に多くのツールが出てきますが、本記事ではとくにおすすめのものを、5つに厳選してご紹介します。
先ほど紹介した6つポイント「予算」「機能」「利用形態」「操作性」「連携」を参考にしてください。
①Adobe Marketing Cloud(アドビ株式会社)
初期費用 :問い合わせが必要
料金プラン:問い合わせが必要
導入社数 :問い合わせが必要
「Adobe Marketing Cloud」は、マーケティングに特化したツールです。広告配信からコンテンツの改善まで、一気に分析・実行できます。
②Salesforce Sales Cloud(株式会社セールスフォース・ドットコム)
初期費用 :問い合わせが必要
料金プラン:\3,000/月~\39,600/月
導入社数 :15万社以上
※価格は税込
「Salesforce Sales Cloud」は、SNS上の情報を直接取り込めるツールです。また、チーム全体の売上予測などもリアルタイムで表示してくれるため、PDCAサイクルが回しやすくなります。導入社数は15万社を超えており、非常に信頼のおけるクラウド型CRMツールです。
③kintone(サイボウズ株式会社)
初期費用 :無料
料金プラン:各種機能によって異なる。※プランは下記「各種プラン」参照
▼各種プラン
スタンダードコース:\1,650/月
ライトコース:\858/月
導入社数 :15,000社以上
※価格は税込
「kintone」の大きな特徴は、バラバラになっているエクセルやメール、書類などをまとめられることです。SNSのようなチャットコミュニケーション機能も実装されているので、社内チームとの連携も非常に取りやすくなります。予算的にもリーズナブルで、操作性も簡単なツールです。
④Microsoft Dynamics 365(マイクロソフト株式会社)
初期費用 :問い合わせが必要
料金プラン:各種機能によって異なる。※プランは下記「各種プラン」参照
▼各種プラン
Marketing:\163,070~
Sales:\7,070~
Customer Service:\5,440~
導入社数 :非公表
「Microsoft Dynamics 365」は、ほかのツールと比べて少し予算は必要です。とはいえ、管理工程の自動化など効率化を図るのであれば、抜群のツールでしょう。サポート体制も非常に高く、問い合わせたほとんどの事例が即解決できます。また、導入社数は公表されていませんが、さまざまな世界的大企業から信頼をおかれているツールです。
⑤Zoho CRM(ゾーホージャパン株式会社)
初期費用 :無料
料金プラン:各種機能によって異なる。※プランは下記「各種プラン」参照
▼各種プラン
スタンダード:\1,584/月
プロフェッショナル:\2,640/月
エンタープライズ:\4,620/月
アルティメット:\5,940/月
導入社数 :非公表
※価格は税込
「Zoho CRM」は、初期費用は一切必要なく、カスタマイズ性に優れたツールです。各業務の目的に合わせてカスタマイズが可能なので、非常に使いやすいでしょう。データの欠損や紛失した場合でも、すぐに復旧できる点も魅力的です。
まとめ
今回はCRMツールを比較するときのポイントと、とくにおすすめのツールを5つご紹介しました。
本文でも述べたとおり、導入の際は、明確な目的と自社課題の把握が重要です。ぜひ本記事でご紹介した内容を参考に、最適なCRMツールを選んでみてください。