分析

2023.05.01

【対応推奨】2022年以降に向けて、各広告・分析タグ整理を準備しよう

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2022年以降に向けて、タグ整備を準備しましょう。なぜ2022年以降に向けて準備をするべきなのかというと、GoogleがサードパーティCookieの廃止を発表したことが理由です。

サードパーティCookieが廃止されることで、リマーケティング広告などの個人のトラッキングを利用した広告表示などが不可能になります。つまり、もともとサードパーティCookieを利用した広告を活用しているサイトは、タグの張り替えが必要です。

現在、WEBサイトを運営していくうえ、タグ設置・管理は必要不可欠になりますが、一方ですべてのタグを手動でオペレーションすることは現実的ではありません。

そこで今回は、タグを一括で管理できるGoogleタグマネージャー(GTM)について詳しく解説します。記事の中盤から後半にかけては、Googleタグマネージャーを活用するメリットや使い方についても解説します。

Googleタグマネージャー(GTM)とは?

Googleタグマネージャーは、GTMとも略されるGoogleが無料で提供しているツールです。

主な機能はタグを一括で管理、および更新ができる点です。

とくにWebサービスやページ数の多いWebサイトを運営するには、必須ツールともいえるでしょう。

タグを一括で管理・更新できるツール

例えば、サイト分析するためのGoogleアナリティクスや広告運用するためにGoogle広告やYahoo広告のようなリスティング広告や、Facebook(Instagram)広告やLINE広告などのSNS広告は従来はタグをページに直接設定していました。

しかし、広告媒体や分析ツールなどが多様化してきたことで設置するタグの数自体が増大してきました。
その結果、ページの読み込みが遅くなるなどのユーザーへの悪影響を及ぼすことになりました。

そこでGoogleは解決策として自社の広告タグ以外の様々なタグを一括で管理・更新できるツールを開発します。
それがGoogleタグマネージャーです。

Googleタグマネージャーを使えばタグを一括で管理、および更新ができます。
つまり、ページ内に設置するタグはGoogleタグマネージャーのタグのみです。

その他の分析タグや広告タグは、Googleタグマネージャー内で登録しておき、変更や更新をするときはGoogleタグマネージャーの管理画面内で操作するだけとなり、とても効率的に管理することが可能になりました。

他のタグマネージャーとの違い

Googleタグマネージャー以外の代表的なツールとしては、Yahoo!タグマネージャーがあります。
それぞれのタグマネージャーの違いは、導入する方法と対応しているタグです。

GoogleタグマネージャーはGoogleアカウントを作成するだけで利用ができます。
一方、Yahoo!タグマネージャーを利用するには、「Yahoo!プロモーション広告に広告出稿しているか」という点が利用条件です。

また、対応しているタグの種類もYahoo!タグマネージャーは約200種類あり、Googleタグマネージャーは約80種類のタグに対応しています。

Googleタグマネージャーを活用するメリットは?

Googleタグマネージャーを活用する大きなメリットは、以下のとおりです。

・タグの設置・管理がしやすくなる
・トラブルが起きても元に戻せる
・プレビューを見て確認できる
・Google広告やGoogleアナリティクスとの相性が良い
・無料で使用できる

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

タグの設置・管理がしやすくなる

Googleタグマネージャーは、あらかじめ管理画面にタグを登録しておくことで、HTMLを編集せず簡単にタグを設置・更新ができます。

今までのように管理者や担当者に依頼することなく、タグを埋め込むことが可能です。

また、誰が見てもすぐに作業ができ、ユーザーインターフェース(UI)もシンプルで見やすいことも大きなメリットでしょう。

トラブルが起きても元に戻せる

もし予期せぬトラブルが起こったとしても、Googleタグマネージャーでは「バージョン管理」、いわゆる履歴が残せるため問題ありません。

更新後に何か、トラブルが起こった場合でも、更新前へすぐに戻することができます。

プレビューを見て確認できる

Webサイトを運営していてよくある問題のひとつは、公開したあとに正しく動作していない部分があったと気づくことです。

気づいたとしてもすでに公開されているため、早急に修正しなければなりません。

しかし、Googleタグマネージャーにはプレビュー機能があり、公開前の挙動を確認することができます。
結果的に、誤作動している状態でサイトを公開することを未然に防ぐことができます。

Google広告やGoogleアナリティクスとの相性がいい

Google広告やGoogleアナリティクスも、すべてGoogleが提供している無料ツールでありサービスです。

そのため、Googleタグマネージャーと相性もよく、連携がしやすいです。

すべてGoogleアカウントを作成すれば利用することができ、サイト運営においては必要となるものばかりです。ぜひ連携させておきましょう。

無料で使用できる

Googleタグマネージャーの大きな魅力は、「無料で使える」という点です。
先ほども述べたように、Yahoo!タグマネージャーなどの他のタグマネージャーと異なり、Googleアカウントを作成するだけで利用できます。

費用をかけたくない人にとっては、とても大きなメリットとなるでしょう。

Googleタグマネージャーの設置方法・使い方

ここではGoogleタグマネージャーの設置方法・使い方について解説します。

1,Googleタグマネージャー(GTM)へログイン

まずは公式サイトへログインします。
このときGoogleアカウントが必要になるので、まだ作成していない方はGoogleアカウントを作成してからログインをしましょう。

2,新規アカウントを作成

「新しいアカウントの追加」を選択し、必要事項を入力します。
ちなみに入力項目のアカウント名には、「会社名」を設定しておけば問題ありません。

3,コンテナを設定

次にコンテナの設定です。「コンテナ」とは、自由にタグを出し入れするための「箱」というイメージです。Googleタグマネージャーを管理する場所のことを指します。

ここで設定するコンテナ名は、サイト名などわかりやすい名前を設定しましょう。
また、コンテナの使用場所はWebサイトであれば「ウェブ」を選択し、それ以外であれば適したものを選択します。

4,タグを取得して、ページに埋め込む

コンテナの設定が終了すると利用規約表示されるので、「はい」をクリックします。

その後インストールタグをコピーして、Googleタグマネージャーを適用するWebサイトのHTMLに埋め込めば設定完了です。

GTMに移行するタグはあらかじめ削除しておく必要がある!

Googleタグマネージャー(GTM)へ移行するときに注意するべきことがあります。

それは「元々のページに直接設定したHTMLタグ」は元のページ内から削除しておく必要があります。
削除しておかないと、Googleタグマネージャーへ移行したタグと、すでに設置してあるタグが両方とも動作してしまうからです。

その結果、重複計測になってしまい、正確なWebサイトのアクセス解析ができなくなったり、Google広告やYahoo広告・Facebook広告といった各広告経由のクリック数が多く見えたりするため注意しましょう。

今から準備しても遅くない!

2022年以降に向けて、Googleなどのプラットフォームは、サードパーティCookieの廃止など、着々と移行していきます。

そのためタグ管理はGoogleタグマネージャーやその他自社で管理しやすいツールに移行や一元管理することで来るべき時期のために準備しておきましょう。

もしタグ管理やそれに付随するサイトアクセル解析にお悩みの方はぜひ当社へご相談ください。

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早川 勉

デジメーション株式会社 シニア・アソシエイト

WEB広告代理店に入社し、主に西日本エリアのメディア担当として大手から地場企業までを広くサポート。アクセス解析やデータ活用を中心に効果改善を図る。

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