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2024.03.12
cookieとは?本当に安全?設定方法や利用上の注意点を解説します
目次
- cookieとは?
- cookieには「サードパーティーcookie」と「ファーストパーティーcookie」の2種類がある
- サードパーティーcookieはまもなく打ち切られる
- cookieの活用例
- cookieのメリット
- 一度訪れたサイトに再度ログインする必要がなくなる
- ユーザーに配信される広告が最適化される
- 情報不正利用される危険性がほとんどない
- cookieのデメリット
- Webサイトの管理者がユーザーのアクセス履歴を追跡できてしまう
- 共有しているPCでは個人情報の流出リスクがある
- cookieの設定方法
- iPhoneでの設定方法
- Androidスマートフォンでの設定方法
- cookieの削除方法
- iPhoneでの設定方法
- Androidスマートフォンでの設定方法
- まとめ
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Webサイトを運営または閲覧していると、「続行するにはcookieの利用に同意してください」というメッセージを一度は見たことがあると思います。しかし、このcookieという仕組みを知らないと、なにに同意すればいいのかわからないですよね。
そこで本記事では、cookieの仕組みをはじめ、cookieを利用するメリットとデメリットを解説していきます。本記事を最後まで読んでいただければ、cookieについてひととおり理解できるので、ぜひ参考にしてくださいね。
cookieとは?
cookieは、ユーザー情報を一時的にWebサイトへ保存するシステムです。
たとえば、会員制サイトのログインページで「ログイン状態を保持する」という設定があります。この設定を有効にすると、次回以降はログイン情報を入力することなくWebサイトを開いただけで、ログインすることが可能です。これがcookieの役割です。
ちなみに、似たような仕組みで「キャッシュ」というものがあります。これはcookieのようにユーザーの情報を保存するのではなく、「Webページの情報(画像やテキスト情報)」を保存する仕組みです。
キャッシュを有効にしておくと、すでに読み込みをしたページの画像やテキスト情報を保存するので、表示スピードが上がります。パソコンでいうスリープ状態のようなものです。
したがって、「ユーザーの情報を保存する」仕組みがcookie、「Webページの情報を保存する」仕組みがキャッシュだといえます。
cookieには「サードパーティーcookie」と「ファーストパーティーcookie」の2種類がある
cookieの仕組みがわかったところで、次はcookieの種類について解説していきます。
①サードパーティーcookie
ユーザーがアクセスしているサイトとは別のドメインが発行したcookieのこと。サイト内に表示されている広告や画像などがサードパーティーcookieに該当する。
②ファーストパーティーcookie
ユーザーがアクセスしているサイトから発行されるcookieのこと。アドレスバーのURLが変わるとその都度生成される。
のちほど詳しく解説しますが、サードパーティーcookieは2022年までに廃止されることが発表されています。とくにインターネット広告(アフィリエイトも含む)の運用をしている場合は、今後の動向にもアンテナを張っておきましょう。
サードパーティーcookieはまもなく打ち切られる
GoogleがWebブラウザの「Chrome」におけるサードパーティーcookieのサポートを、2022年までに段階的に廃止することを発表しています。
サードパーティーcookieはおもに、個人の行動のトラッキングや、広告のターゲティング、解析に利用されています。あるWebサイトを一度開いて、しばらくしてからまったく別のWebサイトを開いたとき、前に開いたものの広告が出ている、なんてことは経験したことがあるのではないでしょうか。この機能がサードパーティーcookieです。
自分の欲しい情報が表示される、という面ではいいかもしれません。しかし、個人を追跡されたり、ときには過剰な広告が表示されたりするため、個人情報の保護という面で不安が生まれるでしょう。そのためGoogleは、サードパーティーcookieを廃止する、という動きに出たのです。
cookieの活用例
cookieの活用例としては、おもに以下の3つがあります。
・会員制サイトのログイン機能
先ほども少し触れた、会員制サイトのログイン情報を保存するときに活用。ログイン情報をcookieに保存することで、ユーザーは次回ログイン時にログイン情報を入力する必要する手間がなくなります。
・リマーケティング広告の情報付与
Google広告の場合、ユーザーが特定のサイトを閲覧した際に、Google広告のcookieが付与されます。付与されたcookieデータをもったまま別のサイトへ移動すると、保存されていた広告が移動先のサイトでも表示される仕組みです。
この追跡型の広告のことは、リマーケティング広告とも呼ばれています。
・ユーザーの地域に関連する情報を提供
ユーザーがブラウザを開いたときに、位置情報がcookieに保存されます。このcookieによって、自動的にユーザーが住んでいる地域に関連する情報が検索上位に表示される仕組みです。
cookieのメリット
「仕組みはわかったけど、結局どんなメリットがあるの?」と疑問になりますよね。そこで、cookieを活用するメリットを3つご紹介します。
一度訪れたサイトに再度ログインする必要がなくなる
cookieの大きなメリットの1つは、先ほども述べたようにログイン情報を保存できることです。
もしcookieがなかった場合、ログインするたびにユーザー情報の入力が必要です。cookieに情報を一時的に保存することで、毎回の情報入力が必要なくなり、ユーザーはよりスムーズかつ快適にWebサイトを利用できます。
ユーザーに配信される広告が最適化される
先述したリマーケティング広告などが該当します。
ユーザーが広告をクリックするときは、「興味があるとき」のみです。そのため、ユーザーがWebサイトを閲覧したときに広告データを保存したcookieが付与されます。その結果、ユーザーが興味のある広告のみ表示されるように最適化ができます。
情報不正利用される危険性がほとんどない
cookieは、非常に安全性の高いシステムです。
それというのも、cookie自体はウイルスやマルウェアを運べません。また、ユーザーが閲覧しているWebサイトごとにcookieが付与されるので、他人がcookieを使って危険なプログラムを送信することも不可能です。このように、cookieは情報を一時的に保存するためだけのものなので、基本的には悪用できません。
cookieのデメリット
cookieのメリットが理解できたところで、デメリットも知っておきましょう。おもなデメリットは、2つです。
Webサイトの管理者がユーザーのアクセス履歴を追跡できてしまう
このデメリットは、「トラッキングcookie」と呼ばれます。トラッキングcookieの目的は、そのユーザーにあわせたターゲティング広告を表示させるためです。一見問題なさそうですが、広告を表示させるにはユーザーの行動履歴を追跡し続ける必要があります。
このユーザーの行動を追跡するという行為が、プライバシーの問題を引き起こしているのです。ただし、トラッキングcookieを利用するサイト運営側は、使用目的や管理方法をユーザーに伝える義務があります。またユーザー側は、わからないから同意するのではなく、しっかりと内容を読んだうえで同意することが重要です。
共有しているPCでは個人情報の流出リスクがある
これは単純に、個人情報が保存されたcookieを他人が操作するために起こるリスクです。
たとえば、共有のPCを使ってあるWebサイトにログインをしたとします。この場合、cookieにログイン情報が保存されるため、別の人が同じWebサイトを開くと不正利用されてしまう可能性があります。この例は、ログイン情報なのでそこまで深刻ではありませんが、クレジットカード情報などであれば深刻な問題です。
このようなリスクを防ぐために、共有PCでは使用後に必ずcookieを削除するか、cookieを有効化しないようにしましょう。cookieを削除する方法については、のちほど詳しく解説いたします。
cookieの設定方法
ここでは、cookieの設定方法を解説します。iPhoneとAndroidスマートフォンで設定方法が異なりますので、ご自身の状況にあわせて参考にしてみましょう。
iPhoneでの設定方法
以下の解説はiOS11以降の場合です。
・デフォルトブラウザがSafariの場合
①「設定」を開く
②次に「Safari」をタップ
③「すべてのcookieをブロック」をオフする
以上でcookieの機能をオンにできます。もし、上記の方法を行ってもcookieの機能が正常に動作しない場合は、Safariで複数のページを開いていることが原因の可能性が高いです。Safariで開いているページをすべて閉じてから、上記の方法を実行してみましょう。
Androidスマートフォンでの設定方法
①AndroidスマートフォンでChromeアプリを開く
②アドレスバーの右にある「その他アイコン」→「設定」の順でタップ
③「サイト設定」→「cookie」の順にタップ
④cookieをオンにする
以上で設定完了です。cookieを許可しない場合は、ログイン機能のあるサイトが利用できなくなるので、注意しましょう。
cookieの削除方法
最後に、cookieの削除方法を解説します。思わぬ個人情報の流出を防ぐためにも、cookieを削除する方法も知っておくと便利です。
iPhoneでの設定方法
以下の解説はiOS11以降の場合です。
・おもにSafariを使用している場合
①「設定」を開く
②次に「Safari」をタップ
③「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
④「履歴とデータを消去」をタップ
・おもにChromeを使用している場合
①iPhoneでChromeアプリを開く
②右下の「その他アイコン」→「設定」の順にタップ
③「プライバシー」→「閲覧履歴の消去」の順にタップ
④「cookieとサイトデータ」のチェックボックスをオンにする
⑤「閲覧履歴の消去」→「閲覧履歴の消去」の順にタップ
⑥「完了」をタップして終了
以上でcookieの削除は完了です。
Androidスマートフォンでの設定方法
①AndroidスマートフォンでChromeアプリを開く
②アドレスバーの右にある「その他アイコン」→「設定」の順でタップ
③「プライバシー」→「閲覧履歴の削除」の順にタップ
④「1時間以内」または「全期間」などの期間を選択
⑤「cookie」「メディアライセンス」「サイトデータ」のチェックボックスをオンにして、そのほかのチェックボックスをすべてオフにする
⑥「テータを削除」→「削除」をタップする
以上でcookieの削除は完了です。
まとめ
今回は、cookieの仕組みからメリットとデメリット、設定方法を解説しました。cookieはよく耳にする名称ですが、なかなか仕組みやメリットなどを理解している方は多くありません。しかし本文でも解説したとおり、Web広告の運用をしていくには必要となる知識です。ぜひ本記事を参考にして、正しい知識を身につけてくださいね。
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川合 陸登
デジメーション株式会社 アソシエイト
大学では機械工学を専攻していた理系卒マーケター。
WEBプロモーション会社での職務経験と数字への強さを活かして、クライアント様の売上拡大に従事。ECサイト・スタートアップ企業様のSEO対策やサイト制作を専門に請負う。